風邪を自然に経過させると健康になる
一昨日は二週間ぶりにスポーツジムでの孫たちの水泳スクールが再開し、私もマシーンでのトレーニングを始めました。丁度その一週間前は6歳の孫が発熱して38.4度になった日だったのですが、今3人の孫達を見ていると発熱してコロナが去った後の現在の方がすっきりしているのが分かります。パソコンを再起動すると不具合が解消されて調子が良くなるのと似ています。そこで思い出されるのが有名な整体指導者で野口整体創始者である野口晴哉先生の言葉です。彼はその著書「風邪の効用」の中で次の様に述べています。
風邪は自然の健康法である。風邪は治すべきものではなく、経過するものである。自然な経過を乱しさえしなければ、風邪をひいた後は、あたかも蛇が脱皮するように新鮮な体になる。癌になる人とか脳溢血になる人とかいうのを丁寧に見ると皆、共通して風邪も引かないという人が多い。 長生きしている人を見ると、絶えず風邪を引いたり、 寒くなると急に鼻水が出るというような、いわゆる病み抜いたという人である。
難病を予防するために風邪をひく
脳溢血やガンなどの大病になった人の話を聞くと、ある時期から突然風邪をひかなくなっている。風邪をひかない人は身体が鈍くなっている可能性がある。風邪:発熱は癌や脳溢血を予防したり治してくれたりしているというのである。
不要なものを皮膚を通して体外に出そうとするのが汗だ。風邪は体から様々な不要な物を出す絶好の機会となる。ところが熱がでると解熱剤を飲む人がいる。発熱を抑えるので汗をかかない。風邪をひいたら熱が出る。 熱は体温を上げウイルスの繁殖を抑え免疫反応を高める。癌や肝炎に良いインターフェロンの合成を高める。癌細胞は39.6度以上の高熱になると死んでしまう。
薬によって体質改善の機会を失う
以上が野口先生の説ですが、実際風邪をひいて熱が出た時に自然の経過を待つ人は少なく、ほとんどの人は解熱剤等の薬を飲みます。薬を飲めば熱が下がるので発熱に伴う苦痛や不快感は去ります。熱=病気、熱が下がること=治癒、風邪は薬で治った、という偽りの常識が成立します。実際は体内の悪い物を一掃しようとして体は発熱しているのですが、その都度熱を下げられてしまうので体質改善の機会を失っているのです。そして癌をはじめ様々な疾患の発生原因を蓄積して行くことになります。
医師は本当に味方か?
驚くべきことは、日本中で最も偏差値の高い人達でなければなれない医師達が、医学の基本中の基本である発熱の重要性を真剣に検討しようとしないということです。普通の風邪と違って解熱剤を投与すると命に関わるというコロナという感染症が登場しているのですが、一体いつになったらこの超初歩レベルの医学知識の重要性を唱える医師が出て来るのでしょうか?
幸い解熱剤を服用する・しないは本人の意思で決めることです。野口晴哉先生や私と医師達とで、どちらが本当の味方か、よく考えてご判断下さい。