二十世紀の前半に米国でカイロプラクティックの創始者D.D.パーマーの息子B.J.パーマーは上部頸椎の矯正のみで難病の患者を含め90パーセント以上の治癒率を上げていました。

脳から全身への神経伝達は必ず上部頸椎の中を通って伝わりますので、そこのズレ(正確には位置的なズレと言うよりも稼働制限)を矯正すると全身に回復力が働く様になり、色々な病気が治癒に向かいます。

上部頸椎のズレは優れた診断力と矯正技術を持ったカイロプラクターに矯正してもらわない限りほとんどの人に存在します。

そのズレを矯正すれば病の回復力が向上し、例えば新型コロナウィルスにに感染しても回復は早く、致死率も低下することが期待出来ます。

ここでも又セルフ・オーリングテストを使いますので、事前に手の組み換えで力が入る時の状態と力の入らない時の状態を再確認して下さい。また以下の過程で力が入っているかどうか分からなくなった時も手の組み換えをして確認して下さい。

それでは自分で上部頸椎を矯正する簡単な方法をご紹介します。

  1. まず左右どちらかの手の親指と人差し指の先端同士をつけてオーリングを作ります。
  2. 首を右に回して止まる所まで持って行きます。
  3. この状態でセルフオーリングテストをします。即ちオーリングを作っている親指と人差し指で物を強くつまむ方向に力を入れます。この時の力の入り具合を覚えておきます。
  4. 今度は反対に首を左に回して止まる所まで持って行きます。
  5. この状態でオーリングに力を入れ、この時の力の入り具合を覚えておきます。
  6. ②から⑤を何回か繰り返し、首を右に向けた時と左に向けた時との力の入り具合の違いを確認します。ほとんどの人は左右差があります。それは上部頸椎にズレがあることを示しています。
  7. 首をオーリングが強くなる方向へ力まずに回し止まる所(A点)まで持って行きます。次にそこから僅かな範囲ですがちからを入れてこれ以上回らない所(B点)まで持って行きます。首をまっすぐに戻してまた同じ方向ら回し、A点とB点の位置を確認する動作を何度か繰り返します。二点の位置を把握出来たら二点の丁度中間の位置で首を数分間止めておきます。そのポイントで止めていると全身が一番楽になるのが分かるかも知れません。回し方が弱すぎても強すぎても矯正効果が不十分になります。
  8. ⑦が終わったら首を反対方向、すなわちオーリングが弱くなった方向に回し、オーリングが先ほどの状態よりも強くなっているかどうか確認します。オーリングが弱くなる方向に向けても強くなる方向に向けた時と同じ強さなっていれば矯正成功です。まだ差がある場合は差が無くなるまで⑦⑧を繰り返します。

※以上の手順通りに行えばかなりの効果が期待できますが、習熟して来て⑦でよく集中すると、二点の間のほんの僅かな範囲内にゴムを伸ばす様な弾力性のある範囲があるとに気が付きます。この位置を見つけてそこで止められれば、優れたカイロプラクターに矯正してもらったのと同等の効果が得られます。

以上の矯正が持続する期間は人によっては一ヶ月以上の場合もあります。矯正が不十分だった場合や体を緊張させる生活環境要因の多い人の場合は毎日矯正をすることが必要な場合もあります。

いずれにしても一日一回は首を左右に回しオーリングに差は無いか確認し、差がある場合はすぐに矯正することによって常に高い回復力を保つことが出来ます。

これは非常にソフトな方法ですので、やり過ぎとか癖になるということはありません。