発熱は体の味方
名鍼灸師として知られた故小野文恵(ぶんけい)先生は、風邪の患者さんを治療すると高熱と共に発汗し、その場で治るということで有名でした。彼が治療すると自然治癒力が一気に高まり、高熱を発してウィルスは弱まる一方免疫の働きが強くなってウィルスと免疫の戦いが一気に決着が付くのです。
発熱はウィルスが体に侵入した時の最大の武器であり、体にとって力強い味方です。にもかかわらず現代の医療では、熱が出ると解熱剤を投与してウィルスを助けてしまうのです。
コロナ感染の未就学の子供が死亡
3月10日の朝日新聞の記事です。
京都府は10日、新型コロナウイルスに感染していた府内の10歳未満の未就学児が死亡したと発表した。基礎疾患はなく、死因は不明という。性別、年齢は公表していない。 未就学児は2月下旬、38度8分の熱が出て検査を受け陽性が判明。発症日の翌日以降は発熱もなく、家族の希望で自宅療養していた。その後、呼吸器症状が出て医療機関の外来を受診。薬を処方され、症状が改善したと家族から保健所が報告を受けていたという。その後、医療機関で死亡が確認された。
この記事を読んで、コロナはとても怖い感染症だから子供にもワクチン接種をしておこうと決心した親が少なくないでしよう。ワクチンビジネスにとっては絶好のニュースと言えます。
しかしながらこのニュースの短い文章だけからても、死に至った原因が、実はコロナの怖さによるものではないことが容易に読み取れます。
38度8分の熱が翌日以降発熱も無いと言うのは、解熱剤が投与さ続けたことを表しています。もし最初の発熱でウィルスが心配ないレベルに落ちたので熱が下がったのであれば、後になって発症したり亡くなったりはしません。その後熱が無いので子供は元気になりますが、ウィルスも又元気で、どんどん呼吸器を犯していきます。しばらくして呼吸器症状が出ます。この症状を消すための薬を投与され子供は症状が無いのでまた元気になりますが、ウイルスはますます侵食を広めて行きます。そして突然の様に亡くなると言う結果になりました。
国や県が認める解熱剤使用
厚生労働省ホームページ
「症状によっては、咳止めや解熱剤などの対症療法の市販薬を使っていただくことも一つです。」
「Q 市販の解熱剤は服用しても問題ないでしょうか。A 問題ありません。用法・用量をよく確認して使用してください。」
神奈川県ホームページ
「神奈川県では、重症化の予防(?)と自覚症状の改善を図るため、症状に応じた早期の薬剤処方を推進しています。
解熱鎮痛剤 アセトアミノフェン 500mg~1,000mg/回 3~4回/日」
おかしな医療の世界
救急医療が医療全体を支配している
以上の記述だけでも我が国の医療がおかしいことに気が付かれたと思います。 そしてこの傾向は新型コロナウィルス感染症に限られたことではなく、薬漬け医療が常態化した現在の医療体制全体の縮図と言えます。
一体何故この様なことになってしまったのでしょう? それは現代医学・西洋医学という、救急医療を専門とする特殊な医療部門に医療全部門を任せるという、極めて不自然なことにを決めてしまったからです。
国民の体は製薬会社と病院の犠牲になる
救急医療では患者の自然治癒力では及ばない急を要する傷病に対して苦痛を取り除き応急措置をして救助します。しかしながら自然治癒力の及ぶ大多数の疾患に対してこれを行いますと、苦痛が取り除かれるのではじめだけ患者受けは良いですが、根本的には一向に良くならないばかりか、薬の副作用によって自然治癒力が低下し、病情の悪化を招いたり他の疾患の併発を招く様になります。それを治すために更に薬の種類が増えるという悪循環にはまります。病院と製薬会社は潤いますが、国庫は火の車になり、結局それは国民の税金と健康保険で賄われることになります。
患者の苦痛を和らげるという名目で始まった解熱鎮痛剤投与の習慣は、コロナの場合は命に関わるということにまで蓋をしてしまっているのです。ただこの問題は習慣だけで生じたものではないことが考えられます。
良いことずくめの自然治癒
もしコロナに掛かっても発熱と頭痛に耐えて寝ていれば確実かつ一番早く治るという真実が明るみに出て、しかもその過程で抗体も獲得するということが分かった場合、解熱剤もコロナ治療薬もワクチンも不要となり、世界中で飛んでも無い金額の医療費節約になります。感染を気にしないで良ければ経済も一気に回復します。国民にとっても国にとっても良いことずくめです。
自然治癒されると困るグループ
ただしそうなると経済的打撃を受ける一握りのグループがあります。製薬会社、病院、そして製薬会社から研究費の供与を受けていた厚生労働省ワクチン審議会を統括する医師達です。抗癌剤の時と同じ様に、患者の体よりも利益を優先する可能性を秘めたグループです。このグループは恐らく解熱剤もコロナ治療薬もワクチンも不要の世界の、少なくとも早期実現は阻止しようとするでしょう。具体的にはこの真実の例外を必死になって見つけ出し、国民がやはり薬が必要だと思う様に洗脳しようとするでしょう。但しこれをもってこれらのグループが”悪い”と断じてしまうことは根本解決にはなりません。この”悪さ”は資本主義に不可避な副産物と言えます。
最終的な決定権は国民一人一人にあります。自分の先天的回復力に任せるか、それとも免疫力を落としてでも症状が緩和される解熱鎮痛剤を服用するか、自分の体に問うて自主的に決めることです。
医療は東洋医学が統轄し、現代医学はその一部門となった時、患者のための医学が完成する
現在の韓国の医療は、現代医学と東洋医学の二本立て体制で、韓医師(Oriental Korean Medical Doctor : OMD)は、現代医学の医師同様大学で6年間の教育を受け、漢方専門医師資格と共に鍼灸の資格を持ち、鍼灸術と生薬を併用して治療を行います。この二本立て体制が成立すれば現在の日本が陥っている状態は大幅に改善されそうですが、理想的にはまず東洋医学が全体を見てどの部門が適しているかを判断し、それで現代医学が適していると判断されればそちらで診療を受ける、という流れが間違いも無駄も省けますので、現代医学は東洋医学の統括下に置かれるべきです。